札幌駅南口エネルギーセンターenergy center

〒060-0005
札幌市中央区北5条西2丁目5番地 JRタワー
TEL:011-209-5010

2003年2月1日 供給開始
2003年 一般財団法人新エネルギー財団 平成15年度第8回 
新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞受賞

札幌駅南口エネルギーセンターは、札幌駅再開発(札幌圏都市計画事業札幌駅南口土地区画整理事業)に合わせて札幌駅に直結するJRタワー地下3階に建設され、2003年より供給を開始しました。
環境保全型の大規模天然ガスコージェネレーション(4,335kW×2基)を導入し、札幌のエントランスである商業施設、オフィス、ホテルに電気、冷水、蒸気、融雪温水を供給しているほか周辺ビルへも熱供給を行っております。
積雪寒冷地である地域特性を活かし、自然エネルギーの積極的な活用を始め、エネルギー利用効率および省エネルギー性の向上を目指したプラントです。

システムの特徴

天然ガスを活用したコージェネレーション

コージェネレーションとは、ひとつのエネルギー源から電気、熱など複数のエネルギーを同時に作り出すトータルエネルギーシステムです。当エネルギーセンターでは、「天然ガス」を活用したコージェネレーションにより「電気」「蒸気」「融雪温水」「冷水」を供給しています。

自然エネルギーの活用

外気温度が高い夏は、冷たい地下水をガスタービンの吸気冷却に活用。燃焼用空気を冷やし、ガスタービンの出力アップを図ります。
また、室温を上昇させるOA機器を使用するオフィスや百貨店等では、冬期間であっても冷房が求められます。こうした冬期の冷房需要に冷たい外気を活用して冷水を製造するのがフリークーリングシステムです。

深夜電力を冷房に活用

夏など冷房需要が高まる時期は、深夜電力を使い「ターボ冷凍機」で冷水を製造。冷水蓄熱槽に貯めておき昼間の冷房に利用します。

エネルギーの多段階利用

ガスタービン発電機から出た排ガスには、有効利用出来る熱エネルギーが沢山含まれているため排熱ボイラで蒸気として回収します。排熱利用率が低下する中間期は、余剰排熱を使って冷凍機による冷水蓄熱を行います。冬期間は、蒸気回収後の低温度レベルの熱を融雪温水ボイラで二次回収し、ロードヒーティング用の温水として活用。積雪寒冷地札幌ならではのエネルギーの多段階利用を実践しています。

システムフロー

設備概要

DHCプラント:JRタワー地下3階 4,800㎡
冷却塔:駐車場棟の屋上 920㎡
蒸気ボイラ ガス焚炉筒煙管式 15t/h 2基
ガス焚貫流式 2t/h 2基
排熱ボイラ
(ガス追焚型)
20t/h 2基
蒸気吸収冷凍機 蒸気二重効用 3,000RT
(1,000RT×3)
1基
3,000RT
(1,500RT×2)
1基
3,000RT 2基
ターボ冷凍機 電動ターボ 200RT 1基
熱交換器 プレート型 450RT 1基
蓄熱槽 1,000㎥(冷温水槽720㎥、冷水槽280㎥)
受変電設備 本体建物:33kVスポットネットワーク・設備共用受電
プラント:6.6kV2回線(本線・予備線)
発電設備 ガスタービン発電機 4,335kW 2基