北海道熱供給公社は、24時間365日地球にやさしい再生可能エネルギーや天然ガスを主燃料として、
お客様の建物へエネルギーを供給しているよ。
みんなのおうちにも、ボイラーやエアコンがあるよね。地域熱供給は、エネルギーセンターの大きなボイラーやエアコンでまとめて暖房用の温水や冷房用の冷水をつくって、道路の下に埋めてある熱導管(配管)で各建物に送っているよ。みんなが必要な分をまとめてつくるからとても効率的なんだ。
どこにどうやって送るの?
札幌都心部にある、ホテルやオフィス、デパートや病院に、エネルギーセンターから地下に埋まっている熱導管を使って熱を送っているんだ。都心部の道路の下に約44キロメートルの熱導管が埋まっているんだよ。44キロメートルは、JR札幌駅からJR新千歳空港までの距離と同じなんだ!
どういうところがいいの?
地域熱供給は、みんなが必要な分を1ヶ所でまとめてつくることで、使うエネルギー(燃料など)を約7割まで減らすことができるんだ。さらに、自然エネルギーや再生可能エネルギーを活用すると、使うエネルギーを約6割まで減らすことが出来るんだよ。
- それぞれの建物で暖房や
冷房をした場合。 -
- 100%
- 熱供給 を使って暖房や
冷房をした場合。 -
- 70%
- 自然エネルギーを使った
熱供給 で
暖房や冷房
をした場合。 -
- 60%
エネルギーをつくっているの?
二酸化炭素(CO2)を増やさない木質バイオマス(細かく砕いた木)を使って温水をつくっているよ。地球にやさしいでしょ。他にも二酸化炭素が少ない天然ガスでエネルギーをつくったり、冬は冷たい空気を利用して冷水をつくっているよ。寒い北海道でもデパートなど人がたくさん集まるところでは一年中冷房が必要なんだ。
木は成長するときに地球の二酸化炭素(CO2)を吸って中に貯めているんだ。その木を燃やすと貯めてあった二酸化炭素が出るんだけど、それはもともと空気中にあったものだから、二酸化炭素が増えることはないんだよ。
私たちが木質バイオマスを使うことで、年間札幌ドーム553個分の広さが全て森になるくらいの効果があるんだ。
- × 553 個
-
2019年度木質燃料の使用により
札幌ドーム約553個分の森林と同等の
CO2排出量削減効果を実現。
ってなに?
コージェネレーションシステムは、天然ガスを燃やして電気と熱を一緒につくることができるシステムだよ。電気をつくる時って一緒にたくさんの熱ができるんだ。その熱を暖房や冷房、給湯(蛇口から出てくる温かいお湯)、そして道路に積もった雪を解かすロードヒーティングなどにつかっているよ。コージェネレーションシステムを上手に使えばエネルギーを無駄なく利用することができるんだよ。
エネルギーセンターをつくったの?
1950年代の高度成長期に、札幌のまちに大きなビルが建ち始めたんだ。当時は石炭や質の悪い油を使ってストーブを焚いていたので、札幌の空はビルの煙突から出る煙で真っ黒だったんだ。それを解消するために北海道熱供給公社ははつくられたんだよ。
その結果、1972年の札幌冬季オリンピックは青空のもと、世界からたくさんのお客さんをよんで開くことができたんだよ。
北海道熱供給公社ってすごい!
どんな設備がありますか?
温熱をつくっている大きなボイラーは、ガスを燃やしているボイラーと、木質バイオマスを燃やしているボイラーがあるんだ。コージェネレーションシステム(CGS)は、電気と熱を同時につくることができるよ。冷房に使う冷水は、冷凍機や、寒い冬はフリークーリングを使って冷たい空気を利用してつくるんだ。
エネルギーセンターでつくった熱は、ポンプを使ってたくさんのお客様に熱を届けるよ。24時間365日全ての機械を管理しながら運転しているんだ。
どのような面で支えていますか?
みんなが札幌駅やその近くにお出かけしたとき、それが寒い冬でも、暑い夏でも快適に買い物や食事ができるように頑張っているよ。また、札幌駅やその近くで働いている人たちも快適に仕事が出来るように頑張っているよ。
ありますか?
エネルギーをまったく使わないことは出来ないけど、少しでも環境にやさしいものをえらぶことや、みんなの生活で少し節エネを心がけるだけで大きく変わってくると思うよ。誰も見てないテレビや誰もいない部屋の電気を消すことなど小さな節約が大切なんだ。