札幌都心部では、1950年代より暖房設備から排出される煤煙による大気汚染が深刻な状況にありました。
札幌市公害対策審議会への諮問・答申を受け、煤煙対策を目的とし札幌都心部に北海道初の地域熱供給が導入されることとなり当社が設立され、札幌冬季オリンピック開催の前年となる1971年に中央エネルギーセンターからの供給を開始しました。
その後も札幌市の掲げる「環境負荷の低いエネルギー有効利用都市」を実現するために、熱供給基盤の整備を進め、全国的にも広域な約1㎢のエリアおいて様々な用途の建物に熱供給を展開し、エネルギー需要密度の高い札幌都心部における低炭素化に貢献しています。主な取組として、木質バイオマスなどの再生可能エネルギーを積極的に活用すると共に、天然ガスコージェネレーションの導入や熱のプラント間連携など、更なる効率的なエネルギー利用と環境性の向上を目指した取組を進めています。